職業にならない限り、旅も山登りも道楽(遊び)だ。
旅をしても山登りをしても、社会的責任は果たせないし、儲かることもない。
どんなに立ちはだかる山が険しく命の危機を感じても、
どんなに異国の地で一人佇む心細さを覚えても、
それは私がしたくて、していることなのだ。
山登りをする人は、マゾヒストだという人がいる。
高いお金を払って山まで行き(私は車の免許がないから専ら公共交通手段で行く)、
汗だくになって登り、悴んだ手を震わせながらテントを張り、
最低限の食糧で腹を満たし、貴重な水を零さないように移動用のボトルに移す。
異国の一人旅、だと言えば、聞こえは良いかもしれない。
でも、それは単なる観光の一形態だ。
宿を決め、観光地を周り、物珍しい物を食べ、お土産を買う。
それなのに、私は止めることができない。
私にとって、それが「どれだけ自分の人生になくてはならないものか」は、
きっと私だけしか分からない。
「そう」決めつけたのが、私自身だから。
This picture is Mt. Kitadake (the second highest mountain in Japan).
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